
上顎前突(いわゆる出っ歯)のとはどのようなものでしょう。
上顎前突とは、「出っ歯」「下顎遠心咬合」とも呼ばれます。上顎の方が成長しすぎたり、下顎が上顎に比べて奥に引っ込んでいる状態のことです。不正咬合と判断される基準は学校保健法によると、上の前歯が下の前歯より8ミリ以上出ているものとされています。日本人は比較的上顎前突の方が多い傾向にあります。
歯槽突起部の傾斜によるものが多くみられる日本人のケースは、上顎骨そのものの前方位が多い欧米人の症状に比べ矯正は容易といえます。前歯は口の周囲の筋肉と舌のバランスがとれた場所に並ぶため、このバランスが崩れると前突が発症します。指しゃぶりや舌や唇、爪などを噛むことが多い時は前歯を外に押し出そうとする力が慢性的に加わり、前歯は外側に押し出されてしまいます。ほおづえをつく習慣があると慢性的に下顎に力をかかってしまいます。ちょっとした習慣が下顎を後退させていることがあります。子供さんに鼻や喉に関連する疾患がある時、どうしても口呼吸になり唇を常に半開きにしているとこれが、上顎前突の原因になってしまいます。
これから成長する子どもの上顎の方が大きいときは顎の成長を抑えることもできますが、成長の止まった大人の場合には歯の移動により、歯の周囲の骨である歯槽骨の形の変化を促します。歯だけでなく、歯ぐきも出ている場合には、歯の根の方も内側に移動させる必要があります。一般的には、上顎の奥の小臼歯を抜いて移動のスペースを確保します。ほとんどの上顎前突は矯正治療により改善できます。
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